マイボート釣りに至る変遷

ぐっちゃんは長年、陸っぱりで釣りをしてきました。

ヘラブナ釣り、クロダイの落とし込み・前打ち、団子釣り・紀州釣り、アジング、メバリングなど、ほとんどが堤防や地磯などの地続きの場所からの釣りでした。出身の中部地方、現在住んでいる関東地方ともに陸っぱりで実績のあるポイントは非常に混み合います。ましてぐっちゃんはサラリーマンで基本週末アングラーですから、人気堤防などでは魚よりも人の方が多いのでは?と感じることも少なくありません。

陸っぱりでの釣り座確保と周囲に遠慮しながらの釣りが面倒で、しかも場荒れしているため釣れない、釣れても小さいという現実を突きつけられ、必然的にもっと大きな魚をたくさん釣りたい、という願望が芽生えました。

日本の釣り人口の半数以上は遊漁船を利用していると言われています。海や湖、川などの陸っぱりをすべて合わせれば遊漁船以上の人数がいるのかも知れませんが、魚釣りの市場を潤しているのは遊漁船釣りが一番でしょう。遊漁船には乗合船と仕立船がありますが、乗合船は大勢の知らない釣り人と一緒に乗るため隣の釣り人に気を使わなければならず、またテクニックに大差がある場合には仕掛けがお祭りしたりして周りに迷惑をかけることもあります。さらに自分が行きたいポイントがあっても、大勢の客の一人ですからなかなか聞いてもらえず、船長さんにお任せになってしまいます。一方、仕立船はそのような心配が少なくゆったりとした釣りができますし、自分の好みのポイントに行ってもらえますが、どうしても割高になります。

ぐっちゃんとしては、乗合船で仮に船長の指示通りに釣ってそれなりの釣果を得ても、それで大満足にはならないと思いました。また、隣人に気を使わなければならない、お祭りが頻繁に起こる、というのでは陸っぱりと大差ありません。ぐっちゃんは陸っぱりの釣りに対し不満を抱きつつも、遊漁船への釣りには足を踏み入れない、そんな時期が長くありました。

 

まだ愛知県の衣浦西堤をホームグランドにクロダイの落とし込み釣りをやっていたころ、堤防から少し離れた火力発電所の配管パイプ周りに船外機付きのミニボートで乗り付けて、パイルに沿って落とし込みをして爆釣している姿を目撃しました。ちょうどその後に会社の上司から手漕ぎ2人乗りのローボートタイプのゴムボートを譲り受けました。そのゴムボートは小さな漁港の沖堤防へ渡るのが精いっぱいという物でしたが、誰もいないいくつかの沖堤防は、歩いて行けるどの有名堤防よりもはるかによく釣れました。これらの経験は、その後20年以上もぐっちゃんの脳裏に残り続け、いつかは船舶免許を取得してマイボートで釣りをしたいと漠然と考えるようになったのです。それでも様々な釣り方でそれなりにクロダイを釣り上げていたぐっちゃんにとっては、船舶免許+ボート取得はとてもハードルが高いように感じ、なかなか実行に移すことができなかったのです。

上の写真は2002年10月、千葉県館山市の築港堤防で釣り上げた40㎝クラスのクロダイを持つぐっちゃんと長女です。2017年1月現在、長女は大学生になり、現在就職活動に勤しんでいます。

 

 


2010年ころから、それまでクロダイ釣り1本だったぐっちゃんは、友人のアドバイスを受けてルアー釣りを始めました。クロダイ釣りは初夏から晩秋までがシーズンで、冬から春はシーズンオフになります。春は乗っ込みと言って大型のクロダイが釣れるシーズンでもありますが、抱卵した未来あるクロダイを釣ることはどうか?という疑問があったぐっちゃんは、春の乗っ込みシーズンはクロダイを狙わないと決めていました。そのシーズンオフでもできる釣り、ということで白羽に矢を当てたのが、冬から春の定番魚・メバルでした。餌釣りではメバルもさんざん釣りましたので、もっと機動力を生かして軽装でできるルアー釣りを試すことにしました。いわゆるメバリングです。メバリングは千葉県の内房方面がメインフィールドでしたが、家族旅行で訪れた外房でメバリングを試したところ、メバルではなくアジがたくさん釣れて、いわゆるアジングにも目覚めたわけです。さらに、その頃ブームになっていたエギングにも手を出して、釣り自体がクロダイ釣りからツアー釣りにシフトしていきました。

このような経過でソルトルアーフィッシングを楽しんでいたわけですが、いろいろ問題がありました。ひとつは魚を集める餌釣りと違って、めったに爆釣がないこと。さらに釣れる時間、いわゆる時合いがはっきりしていてしかも短いこと。静岡県の某港に遠征した時は、餌釣り師にルアー釣りが目の敵にされたり、エギングをしていたらヤエン釣り師に出て行けと脅されたりしました。やはり、釣り場の狭さと釣り人口の多さが魚を擦れさせ、また様々なトラブルを引き起こします。もっと自由に釣りがしたい、もちろん釣果も欲しい、そんなことを思っていた時に、あの若かりし日のゴムボートが思い出されました。いや、なんとなくずーっといつかは…と考えていたのだと思います。そして2012年、小型船舶操縦免許の講習申し込みを行うとほぼ同時にゴムボートと船外機を予約。小さなメバルやアジがポツポツとしか釣れなかった陸っぱりに別れを告げ、尺メバル、尺アジが大爆釣、という今考えれば無知としか言いようのない妄想を抱いて、ボート釣りの世界に足を踏み入れたのです。

マイボート釣りのうんちく記録簿  ~進め!Gucchan号!公式ホームページ~

房総半島をメインフィールドにマイボートで大物を追い求める、誰が呼んだか「房総のジャイアン」ことぐっちゃんがお送りするボート釣りホームページです。

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