どんなボートを買うか?

マイボート釣りと言っても、どのようなボートを買うかは人によって様々です。どこでどのような釣りをしたいかで必要となるボートが違います。また、どのような素材のボートを選ぶかで、その後のボートライフがかなり変わってきますので、まずは自分がどんな釣りをしたいのか、どこの海(または湖)で釣りをしたいのか、さらに自宅の環境や車の形などでもボートの種類に制約が出てきます。

手に入れたいボートの種類を順位付けして、それぞれの長所や短所を十分吟味し、維持管理等が可能なボートの中から最も順位の高いものを選べばいいと思います。

 

係留艇か可搬型ボートか

まずはボートをどのように保管するかを考えます。マリーナに置くのか、自宅に置くのか、またはそれ以外の置き場があるのか…。マリーナ保管なら係留艇ということになりますね。係留艇の場合はいちいちボートを運搬しなくても出航場所にボートがあるわけで、自宅にボート置き場を備える必要はありませんし、可搬型の場合はおのずと制限されるボートのサイズもけっこうな大きさまで行けてしまいます。可搬型の場合常識的には21フィート程度までにサイズが制限(現実的には17フィートくらいまでですね)されますが、係留艇なら30フィートとか40フィートといった大型プレジャーボートも選択肢に入ります。可搬型ボートの場合は、自宅に置ける大きさや形状、あるいはどのように運ぶか…、トレーラブル、カートップ、車のトランクに収める、など色々な条件から購入すべきボートが絞り込まれていくはずです。

 

係留艇のメリットとデメリット

係留艇はマリーナに所属しボートを預ける形になりますから、とにかくいたせりつくせりです。艇の保管管理もメンテナンスも、マリーナにお任せでOK。また基本船舶保険に入るのが条件ですから、いざという時の保証もばっちりですし、マリーナが出航から帰航まで安全面を常時管理してくれていますから、万が一海上でトラブルになったとしても、電話一本で素早く確実に救助が来てくれます。上にも書きましたが、ある程度以上の大きさになると可搬艇には向きませんから、大きなボートが欲しければ必然的に係留艇になります。

係留艇のデメリットは一番はコストでしょう。マリーナにボートを保管維持していただくわけですから、それなりに維持費がかかります。ボートの上下架にも毎回お金がかかるマリーナがほとんどですし、最初に係留する際に入会金や保証金で1年分くらいの保管料相当額がかかるのが普通です。また、ボートの購入もマリーナで可能ですが、一般に可搬艇に比べて大きいゆえに高額です。船外機が高馬力でボートが重いため燃費はとても悪いですから、一度出航するたびに100リットルとか200リットルの燃料が必要ですし、燃料のマリーナへの持ち込みが制限されていたりします。一言で言えば、「マリーナが儲かるようにできている」ということです。言い換えれば「マリーナ係留はとてもお金がかかる」ということになります。もちろんこれは需要と供給のバランスで金額が異なります。通常は都心に近かったりリゾート地のマリーナは高額だと考えればいいでしょう。もう一つのデメリットは出航場所が一ヶ所に決まってしまうということです。湾奥のマリーナだと、外洋で青物を狙おうとすれば相当の時間と燃料を使ってそこまで行かなければなりません。そもそも時間をかけてもいけないほど遠い場合もあり得ます。つまり、係留場所選びが重要だということです。さらに係留艇の場合はマリーナの営業時間に左右される部分が多々あります。深夜から明け方にかけてイカ釣りをやりたくても、マリーナの営業時間外だと出航できない、というのが普通です。

 

可搬艇のメリットとデメリット

可搬艇のメリットは保管料の安さと、どこでも出せる機動力です。自宅にそこそこのサイズの物置か納戸あるいはそこそこの広さの庭があれば、保管料はほぼゼロです。またトレーラブルボートなどで保管場所を借りる場合も自動車の駐車場1台分の出費ですみます。東京の都心部では係留艇よりも高くつくなんてこともありますが、地方都市ならば係留艇に比べずいぶん安く済むはずです。一方、船体や船外機等もマリーナ保管の大型艇に比べればずいぶん安く済みます。ただし、これは新艇で購入する場合です。大型のプレジャーボートは不要になっても廃棄が難しかったりするために、古い中古ボートはとんでもなく安い値段がついていたりします。可搬型ボートの最大のメリットは自由度だと言えるでしょう。

一方デメリットも多数あります。ボートや船外機のメンテナンスは基本自分以外の人はやってくれません。海上でトラブルが起こっても、助けてくれるスタッフもいません。準備や片付けに相当な時間を要します。メリットのところで「どこでも出せる」と書きましたが、「出せる場所が少ない」という一面もあります。ボートが出せるゲレンデはほとんど情報が表に出てきませんから、自分の足で情報を集め、自分が購入する予定のボートが出航できる場所があるかをあらかじめ確認しておく必要があります。可搬型ボートは係留艇に比べるとたいてい小型ですから、悪天候や荒れた海に弱いです。もちろん係留艇でも万能ではありませんが、小型艇よりは荒れに強いです。小型ボートでは出したくても出せない天気の日がけっこうあると思った方がよいでしょう。

マイボート釣りのうんちく記録簿  ~進め!Gucchan号!公式ホームページ~

房総半島をメインフィールドにマイボートで大物を追い求める、誰が呼んだか「房総のジャイアン」ことぐっちゃんがお送りするボート釣りホームページです。

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