ボート釣り費用、いくらかかる?

ボート釣りを始めたい。

でも、一体いくら投資すればボート釣りを始められるのか、ちょっと想像つかないですよね。新品を買うか、中古を買うか?艤装はどうする?何を買い揃えれば希望する釣りができるようになるのか?

今回はぐっちゃんが実際にボート釣りを始めた時にかかった費用を公開します。ボート紹介のところでも書きましたが、ぐっちゃんが最初に買ったのはジョイクラフトのJEX325スタイルというインフレータブルボートで当時の最新艇。最大10馬力までの船外機が搭載可能な比較的大きい部類のボートでした。当然、インフレータブルボートの中ではやや高額な部類に入ります。あ、あくまでもジョイクラフトの中では、ですよ。アキレスのCMS製パワーボートになると、びっくりするくらい高かったりしますので…。

安くあげるならば中古艇という選択もありますし、2馬力専用艇+2馬力船外機で初期投資をグッと抑える方法もあります。でも、海に出たら頼りになるのは自分のボートのみ、安くあげたおかげで命の危険が増すのはちょっと…。それに、きっと「もっと大きなボートを、もっと大馬力の船外機を…」と思うようになります。そうなってから買い直すと結果的にはもっと高くつきますから、最初から将来のことを考えて少しオーバースペック気味のボートを選択するのが賢い方法だと思います。もちろん、そうなれば船舶免許が必須なので、最初から免許を取得してしまうのがいいのではないでしょうか。

ぐっちゃんは後から後悔したくなかったので、最初からかなり大きめのボートで最先端の物を選ぼうと思いました。船外機はボートとのバランスや重さも考えてトーハツの4ストローク6馬力を選択しました。トランサムドーリーはボートのエントリーには必須ですから最初からセットになったものを選びました。最終的には6馬力では物足りなくなって9.8馬力に買い替えていますので、それならば最初から…、というのは後からなら何とでも言えますよね。最初はパワーよりも重さを重視して、わりと簡単に運べる6馬力を選択したというわけです。

その他に最初に買い揃えたのはRVボックス、フロアマットの上に敷くカバー、プロッター魚探、魚探振動子をつける万能パイプなど。そしてそれらを効率よくボートのチューブ上に配置できるよう、イレクターパイプを使った骨組みも自作しました。

もちろんガソリンの携帯缶や船外機の潮抜き用バケツなども購入。アンカーやアンカーロープ、魚探用バッテリーなど必要なものは次から次へと出てきます。

まずは最初の2ヶ月ほどで使った費用をご覧ください。上の写真がごく初期の艤装です。

最初の2ヶ月で壊したり失って買い直したものもあります。ボート釣りはそれまでの陸っぱりとまったく同じ道具というわけにはいかないですから、ロッドやリールもけっこう新調しています。これは2012年3~6月に買い揃えたものの一覧ですが、当時とは値段がずいぶん変わったものがあります。特にインフレータブルボート本体は原材料費の高騰によって相次ぐ値上げを余儀なくされ、定価自体がかなり高額になっています。ぐっちゃんはボートとドーリーと船外機を合計30万円ちょっとで買いましたが、現在同等のセットを買おうとすれば10万円近く余分にお金がかかると思われます。また、表中の細かいGoodsも通販を利用するなどして当時の最安値に近い金額で購入しているはずです。

上の一覧表には小型船舶操縦免許取得にかかった費用も含んでいます。でも、これも必要経費ですよね。また、ぐっちゃんの場合は一気に全てを買い揃えましたから、かなり高額になりました。節約すればもっと少ない金額で納まるはずですし、ボートや船外機のランクを下げれば大幅な削減もできると思います。

でも、これは初期投資。すぐに追加であんなものやこんなものも欲しくなります。1つあればいいと思っていた物が、実際使いだしたらもう一つ必要になった、なんてこともあります。従って初期投資を少々抑えても、その後にかかる経費を考えるとあまり意味がないかもしれません。

上の写真でフロントドーリーとして使っているアルミハウスカーはホームセンターで6000円ほどですが、一度破損して買い直しています。ボート釣り用に大型クーラーも買いましたがこれらは上の一覧表には記載されていませんので、実際にはもう少し費用がかかっています。 


ぐっちゃんの場合、ボート置き場を自分で用意する必要がありました。市販品と悩んだ結果、木造で自作することにしました。

内寸180cm×140cmほどの自作物置、人件費はタダですが、材料費だけで6~7万円かかったと思います。

その後引っ越した時に、市販の物置を追加購入しました。こちらは工賃込みで16、7万円だったと思います。もちろん引っ越すときに自作物置も一緒に移動させました。ボート用だった自作物置は家庭用品を入れる物置に、ボートグッズは新しい市販物置へとポジションチェンジしています。


これは自作船外機スタンド。車載用にコンパクトな作りになっています。

車載用と自宅保管用と2つ作りました。1×4と2×4の木材を使って作成していて、1つ1000円から2000円程度でできてしまいます。

 

イレクターパイプを使った骨組みを中心とした艤装です。このようにチューブの上になる部分に主要な道具類やクーラー、魚探を置くことによって狭い船内を広く使えます。イレクターはかなりの量を使うのでけっこう高額になります。また、海で使用するとどうしても接合部から錆びてきますので、1~2年でボロボロになって作り直す、というパターンが繰り返されます。


イレクターパイプの艤装はこんな感じで使います。

 


前にも書きましたが、6馬力ではパワー不足を感じ9.8馬力にグレードアップしました。6馬力船外機を予想以上に高く買い取ってくれたために、この9.8馬力を購入した時の投資額は11万円でした。

 


2015年、それまでのイレクター艤装に別れを告げ、BMO社からこの年発売になった極みシリーズというアルミレールを使った艤装に一変しました。多目的台座にベースをはめ込み、アルミレールをセットするだけで、後はレール上にジョイントを配置して艤装グッズを取り付けるだけです。とても艤装が楽になりましたが、それに費やした料金は…、


10万円弱です。実際にはこの後に一体型3連ロッドホルダーとクランプやアーム類を同数購入していますから、実際には10万円以上使いましたね。

ここまでそろえる必要はないかもしれませんが、非常に便利で手放せなくなるいい艤装グッズだったと思います。


そしてこれが最終形態の艤装です。

実際にはこの他に上を見ればきりがない釣り道具の数々、ロッドやリール、もちろん消耗品の仕掛けやルアーまで、使ったお金はかなりの金額に上るはずです。

このページで紹介した分だけで合計で110万円~120万円、現在ならもう少し高額になるでしょう。結果的には118回の出航でこのボートは手放しましたから、投資額を出航数で割れば、1回あたり約1万円ということになりますね。ただし、手放したと言っても少しお金をいただいていますし、魚探やクーラー、バッテリーなどは次のボートでも使っていますから、純粋に消耗品扱いで計算するのもどうかな、という感じです。


一方ランニングコストですが、ボートの燃料消費量は6馬力で1日5~6リットル、9.8馬力で10リットルほどです。ぐっちゃんはほとんどアンカリングしないで動き回る釣りですから、その点ではそれほど燃費は悪くないと言えるでしょう。

これに往復の自動車の燃料費、高速代、釣りの仕掛け代、餌代などがランニングコストとしてかかります。3年に1回船検(定期検査及び中間検査)があり、少し費用がかかりますが全体から見れば大した金額ではありません。

 

いかがですか?これがちょっとリッチなゴムボート釣りをするためにかかる、かなり贅沢なパターンでのコスト計算ということになります。果たしてボート釣りにそれだけの価値があるんでしょうか?

その答えは、「ある」だと思います。自分で操船して自分の行きたいポイントに行って竿を出す、そんな経験はプライスレスですよ。さらには毎週のように海に出かけ、年に数十回も釣りをする人ならなおさらです。釣行頻度が高いほど、回数が多いほどボート釣りはお得になります。もちろんランニングコストの低いミニボート限定ですが。マリーナでの係留艇となるとどんなに逆立ちしても高コストです。毎回乗合遊漁船にお金を払っている方がきっと安く済みますし、もし釣行回数が年数回程度であるならば、無理にボートを買わなくてもレンタルなどで良いのではないかと思います。

ボートを操船して沖に漕ぎ出すと、そこには日常では決して味わうことが出来ない、非日常の世界が待っています。少し投資はかかりますが、その価値は十分にあります。ぜひ、この何物にも代えがたい感動の世界へ足を踏み入れてください。


マイボート釣りのうんちく記録簿  ~進め!Gucchan号!公式ホームページ~

房総半島をメインフィールドにマイボートで大物を追い求める、誰が呼んだか「房総のジャイアン」ことぐっちゃんがお送りするボート釣りホームページです。

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